NHKスペシャル「数学者は宇宙をつなげるか? abc予想証明をめぐる数奇な物語」

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番組HPより)
2020年春、数学の難問“abc予想”を日本人が証明したというニュースが報じられた。京大数理解析研の望月新一教授の論文「宇宙際タイヒミューラー理論」が専門誌に掲載されたのだ。だが数学界では「証明が理解できない」「いや絶対に正しい」と激論が続く。前代未聞の議論を追い、数学の魅力に迫る。

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abc予想が京都大・望月教授によって証明されるまでの経緯と、その後の議論を追った番組です。

まずabc予想とは何なのか?から説明があり、分かりやすく説明がありましたが、それでも難解でした。

はじめに、数字を遺伝子に例えて、かけ算とたし算について説明がありました。かけ算は親の遺伝子がすべて子供に受け継がれますが、たし算は遺伝子が受け継がれず子の遺伝子の形が検討がつかないそうで、たし算が存在するため数学に数々の難問が生まれるということです。

abc予想とは、簡単に言うと、たし算が入っていても、親の遺伝子の情報から子の遺伝子の情報をある程度予言できるという数式で、この数式が正しいかどうかを証明するというものでした。

2020年4月、望月教授は、「宇宙際タイヒミューラー理論」という理論でabc予想を証明しますが、この理論がポアンカレが唱えた「数学とは異なるものを同じと見なす技術である」という数学の最も重要な原理原則を打ち破ろうとしたもので、奇妙で難しい理論だと、多くの数学者を戸惑わせたということです。

この理論についても簡単に説明がありましたが、通常の数学の世界を飛び出し、数学の世界をもう一つ用意して、2つの数学世界をつくり、かけ算だけが成立する世界にしてたし算を切り離すことでabc予想を証明するというものだということでした。

望月教授の理論は、証明されたと認められたにもかかわらず、この理論はまだ受け入れられないと言う数学者が多数いて議論が続いているそうで、今後の進展が期待されます。
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