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番組HPより)
待望の第2弾!今回は1964年東京オリンピック前後に建てられたビル。東京大変貌の痕跡を追う!
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1964年の東京オリンピック前後に建てられた2つのビル、ホテルニューオータニと新宿小田急百貨店の魅力に迫った回です。
東京・紀尾井町のホテルニューオータニは、1964年に完成した当時東洋一の高さの17階建てのホテルで、オリンピックの際、外国人が泊まる宿泊施設が不足していたため建てられたということです。
そのため外国人をもてなす工夫が随所に見られる建物で、エントランスホールや大広間など和の世界が感じられる空間でした。
一番の目玉は、2018年まで稼働していた最上階の回転展望レストランで、全面ガラス張りのラウンジから富士山を始め東京の名所を一望できるようになっていて、おもてなしの心を感じるホテルでした。
新宿西口の新宿小田急百貨店は、1967年築の巨大な駅ビルです。
じつは、営団地下鉄と小田急電鉄の2つのビルがドッキングしていて、持ち主が異なるということです。外から見ると同じデザインで統一されていて、一つの建物に見えました。ふつう百貨店は窓が少ないそうですが、この建物は窓ガラスが多いのが特徴だそうです。
乗降客数が日本一多い駅ということで、人がスムーズに移動できるようにいろいろな工夫がされていました。また、設計者の坂倉順三が、この駅ビルと一体で、駅前の新宿駅西口広場の設計も手がけていて、人や車の動線をよく考えてつくられていることがよく分かりました。
駅ビルは2022年9月に営業を終えて建て替えられるということで、代表的な街の風景が無くなる寂しさと生まれ変わる期待を感じました。