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番組HPより)
福井県坂井市三国町はかつて北前船の寄港地として栄えました。伝統の三国祭では、商人たちが栄華を競って作る山車が町を練り歩きます。三国の心意気を感じる祭り。地元への思いを確かめ合う人々に出会う旅です。
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福井県・三国町で、三国祭の伝統を大切にする人々に出会った旅です。
江戸中期から続く祭りで、商人たちが富を競って巨大な人形を飾った山車(やま)を毎年作り、町を練り歩くということです。
祭りの時期、家ごとに代々受け継いでいる祭り提灯を軒先に吊るす風習があり、提灯の灯りが町並みをほのかに明るくして風情がありました。
町には創業230年のたった1軒の提灯屋さんがあり、2人で営む父と娘が、すべて手作業の提灯作りに勤しんでいました。30代の娘は、最初は父を助けようという思いで手伝ったそうですが、しだいに提灯作りそのものが面白いと感じて夢中になったそうで、立派な担い手になられていました。
祭りのお囃子の指導をする50代の女性は、三味線も太鼓も経験がなかったそうですが、指導していた父が病気で若くして亡くなり、31歳のとき突然お囃子の指導者になったということです。がむしゃらに稽古を重ねて演奏できるようになったそうで、受け継がれるものを守ろうとする人々の思いを感じました。