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番組HPより)
大隅半島の南部にそびえる鹿児島県の稲尾岳。
その山腹には人の手がほとんど入っていない、西日本有数の規模を誇る照葉樹林が広がっている。照葉樹林に命輝く夏の稲尾岳を訪ねる。
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夏、鹿児島県・大隅半島の稲尾岳に息づく生きものたちを見つめた回です。
稲尾岳は、山腹に一年じゅう緑の葉をつける照葉樹林が広がり、深い緑に覆われた山でした。
照葉樹林の森では、オオルリやウグイス、カワラヒワなど鳥たちがにぎわい、またニホンザルの生活の場になっているなど、多様な生きものが息づいていました。
日本有数の雨の多い地域でもあるということです。
雨の日、ニホンザルがタブノキの枝に座って雨宿りしながら木の実を食べていたのが印象的でした。
大量の雨は、幾すじもの沢をつくり、その水辺では絶滅が心配されるオオスミサンショウウオの幼生が見られました。稲尾岳と周辺の山だけに生息するサンショウウオで、希少な生きものの拠り所になっている貴重な水辺に思われました。