NHK歴史探偵「缶詰は見た 日本近現代史」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
戦時中に作られた謎の缶詰が最近発見された。これは何なのか?さらに缶詰は、戦争、外交、経済と日本近現代史に深く関わっていた事も!

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戦時中の昭和19年に作られた赤飯の缶詰が見つかり、なぜ赤飯の缶詰が作られて戦地に送られていたのか、謎に迫った回です。

調査をしていくと、その缶詰は、広島県尾道市の工場で製造されたものだと分かり、その製造していた会社が京都府に現在もあってお話をうかがうことができました。

作られた理由について、はっきりしたことまでは分かりませんでしたが、実際にその缶詰を兵士たちが食している映像も見つかって、それらから、兵士たちに束の間の休息を与えるために作られていたと考えられるということでした。お祝いのイメージのある赤飯と戦場という、ちょっと意外なつながりのお話でした。

さらに缶詰は、日本の近現代史のさまざまに関わっていたということで幾つか紹介がありました。

その中で、1人の缶詰会社の経営者、高碕達之助が、その缶詰を通して築いた国際的な人脈を生かし、中国の要人と信頼関係を築いたことで、のちに日中国交正常化につながったということでした。
高碕は、缶詰づくりで学んだ「缶詰は中身が見えない。だからこそ、それに携わる者は誠意のある人間でなければならない」という、正直に相手と向き合う姿勢で話し合いを重ねたことで、国交正常化の扉を開いたということで、日本の歴史と缶詰の深い関わりを知りました。
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