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番組HPより)
“まさかり”のかたちに似た青森県の下北半島。このかたちがもたらした数々の恵みの秘密をタモリさんがブラブラ歩いて解き明かす。
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青森県の下北半島を訪れ、まさかりの形をした地形がもらした恵みを解き明かした回です。
下北半島の成り立ちは、出来た年代で大きく4つに分けられ、段階的に現在のまさかりの形になったということです。
まさかりの刃の部分に当たる半島の西端は、硬い地質でできていて、海岸線が切り立った崖になっていました。
この海岸沿いには人の手で置かれた岩石が点在していましたが、打ち寄せられて岩石に付着した海藻のふのりを捕るためのものでした。
明治時代、港の修繕のために岩を入れたところ、翌年ふのりが大量に付いたことから養殖が始まり、この地域はふのり養殖の発祥地となっているそうです。断崖の地形で、硬い岩石を近くから運んでこれるため、この山と海が近さがふのりの養殖にうってつけということで、地形と偶然がもたらした海の恵みでした。
一方、まさかりのくびれの部分に当たる半島の中央部は、砂がたい積してできた広大な平野になっていて、都市ができ、多くの人が住んでいるそうです。
また海域では、このくびれの形によって、海流がうずを巻いていて、うずを巻く海流が海の栄養分を巻き上げ、植物プランクトンが増えることで、マグロやホタテなどの海の恵みをもたらしているそうです。
まさかりの形をした独特の地形だったからこそ、さまざまな恵みがもたらされていることがよく分かりました。