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番組HPより)
かつて空前の観光ブームに沸いた山梨県の清里。ブームが去り、メルヘンチックな空き店舗が立ち並ぶ街にひとりの移住者がやって来て…。人々の心に起きた変化を見つめた。
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山梨県の清里に移住してきて街づくりに奮闘する1人の男性と、地元の人たちの心の変化を見つめた回です。
清里は、1980年代に観光ブームに沸き、メルヘンな建物が並ぶ「高原の原宿」と呼ばれて、都会から若者が押し寄せていたそうです。
しかしブームが去った今は、街のいたるところに空き店舗が見られ、閑散とした状況でした。
その清里に3年前に移住してきた男性が、空き店舗を次々に購入し、空き店舗に飲食店などを誘致することを始めました。
そんな男性の行動を、地元の人たちは、「怪しい、おかしい。理解できない。」「よそものが来て、そんなことを始めて冗談じゃない」と、不審に思います。
じつは男性は、中野シロウさん(56歳)という、東京を拠点に活躍してきたデザイナーで、以前に偶然、清里を車で通ったときに、80年代の面影が残る街並みに魅了され、街づくりに自分が関わりたいと移住してきたということでした。
中野さんは、理解を得ようと地元の人たちを頻繁に訪ねて、会って話をするようにし、街の人々は、中野さんが街の将来を考えて取り組んでいると知って少しずつ心の変化が見られました。
ただ、地元の人たちには、はやるものに飛びついて失敗した過去の苦い経験があり、中野さんのやり方に依存して吸収されるのではなくて、自分たちも独自性を持ってやっていくことが大事と考えていて、この先どのように清里が変わっていくのか楽しみに思われました。