(番組HPより)
清流四万十川にはいっぷう変わった川の中州の田んぼを耕しながらアユなどの川魚をとる里がある。夏の夜、炎でアユを驚かせ網に追い込む伝統の火ぶり漁が川面を美しく彩る。
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高知県四万十町にある轟(とどろ)集落の里山の風景を見つめた回です。
清流四万十川の中流域の山間にある集落で、緑豊かな山の間を流れる清流沿いにある美しい里山でした。
水が澄み、日光がよく届く川底では、石の表面に藻が育ち、それを餌とするアユが育つため、アユの宝庫だということです。
この地域では7月の夜、小舟に乗り、たいまつの炎で寝ているアユを網に追い込む「火振り漁」という伝統漁法が行われていて、炎を揺らしながら漁をする様子が幻想的でした。
またこの集落は、四万十川で唯一、中州に田んぼがある珍しい場所でした。この中州の田んぼでは、田んぼの水は通常の半分ほどにしているそうです。
それは、田んぼの泥水が川に流れだすと、水が濁って良い藻ができず、アユが育たなくなるためだそうで、いろいろな工夫をしながら、山と川の恵みを受けて暮らす人々の姿がありました。