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番組HPより)
北海道の南東部、渡島半島に広がる深い森。樹木の6割をブナが占める、国内のブナの北限だ。ブナの太い幹にはクマゲラが巣を作り、足元ではクワガタたちが次の世代に命をつなぐ。
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夏から秋、北海道・渡島半島の森に息づく生きものたちを見つめた回です。
森で最も多いのがブナの木で、ブナが6割を占める国内最北のブナの自生地。手つかずのまま残された場所は、国の天然記念物に指定されているそうです。
そのブナの周りでは、幹に開いた穴から顔をのぞかせるクマゲラが見られました。体長45センチにもなる日本最大のキツツキで、北海道と東北の一部でしか見られない絶滅危惧種ということです。大きな体でも入れる巣穴を掘るには太い木が必要で、ブナの大木がたくさん生えるこの森は、クマゲラの貴重な住みかになっていました。
また足元では、ミヤマクワガタやオニクワガタなどが見られ、ブナの倒木がこうしたクワガタたちが次の世代に命をつなぐゆりかごになっていて、朽ちた後も森の生きものを支えていました。
10月になると一面が紅葉に染まり、色とりどりに彩られて美しい森でした。