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番組HPより)
北海道・東大雪地域には霧が立ちこめる森がある。火山が生んだ岩だらけの山肌は、冬、内部まで凍り付き永久凍土を残す。岩だらけの大地が生む霧の森で、命の営みを見つめる。
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夏、北海道・東大雪の山々の森に息づく生きものたちを見つめた回です。
太古の火山活動でできた、ごろごろとした岩だらけの山肌には、「風穴(ふうけつ)」と呼ばれる風の通り道があり、ここから出る冷気が、夏の温かい空気とぶつかり、霧が発生しやすいということです。
夏に森を覆う霧は、さまざまなコケを育むそうです。
コケのおかげで湿度が保たれ、コケの上にアカエゾマツなどの木々が育つことで、やせた土壌の岩場でも森が広がり、多くの生きものを支えているそうです。
岩場では氷期の生き残りとされるナキウサギが駆け回る姿が見られて、こうした冷たい環境でしか生きられない種の拠り所になっている大切な森だと感じました。