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番組HPより)
「苦役列車」芥川賞作家・西村賢太。急逝から1年・破天荒すぎる作品と人生。人生さらした私小説の苦悩。
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芥川賞作家・西村賢太さんを特集した番組です。
54歳での急逝から1年。西村さんの人生を振り返るともに、編集者や影響を受けた人々の話を交えながら、西村作品の魅力や人物像に迫りました。
西村さんは、自分の体験をモデルにした私小説家として、自分の汚いところもそのままさらけ出した作品を書き続けたそうです。
そんな主人公が抱える葛藤や社会への怒りが共感を得て、「自分と重なる」「主人公に救われた」など、多くの読者から支えになったという声が聞かれました。
担当編集者だった方は、西村さんの言葉には嘘がなく、だから痛みや悩みを抱えた人に届くのではないかと話されていました。
2011年に43歳で芥川賞を受賞。一躍、時の人になりますが、その後も周囲に媚びない破天荒な生き方を続けたそうです。
自分の人生すべてをさらして書く、その源には何があったのか?
その問いに、担当編集者の方は、有名になってお金があっても、「やっぱり無頼を演じなきゃいけないというのはあったのかな」と話されていて、生き恥をさらす私小説家として人知れぬ深い苦悩があっただろうと思われました。