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番組HPより)
ピアニスト、フジコ・ヘミングさんは日本人の母とスウェーデン人の父との間に生まれた。ドイツで暮らしていた一家は、第二次世界大戦の前、日本にやってきた。戦後、母はフジコさんをピアニストにしようと、女手ひとつで懸命に働く。フジコさんが弾くピアノの音色と共に壮絶な歳月が浮かび上がる。
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ピアニスト、フジコ・ヘミングさんの家族の歴史をたどった回です。
母親は、戦後の貧しい中、ピアノを教えて生計を立てて、女手ひとつで懸命に働いて子供たちを育てた芯の通った方でした。
娘の特別な才能を誰よりも理解し、貧しくても少女のフジコさんにピアノを続けさせたそうで、母親の存在がとても大きかったのだと思いました。
そんな母の惜しみない支えを受けて、フジコさんは、右耳の聴力を失うなど数奇な運命をたどりながらもピアノを弾き続け、遅咲きの60代でブレイクして、今や世界的なピアニストに。
最後まで娘の成功を願っていた母に、今の姿を見せたかったと話されて、しみじみとしました。