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番組HPより)
紀伊半島南西部、和歌山県の田辺湾。周辺には黒潮の影響を受けて暖かな海が広がる。黒潮が育む海で命の営みを見る
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和歌山県の田辺湾周辺の海に息づく生きものたちを見つめた回です。
田辺の海は、黒潮の影響で1年を通じて暖かいそうです。
海岸から湾のすぐ外の海底まで岩礁が続き、その岩肌をソフトコーラルという柔らかいサンゴの仲間が覆っていて、カラフルな海の世界が広がっていました。そのソフトコーラルの周りには、温かい海を好むハナミノカサゴや、カシワハナダイなど様々な魚が集まって、魚たちの楽園になっていました。
奇妙な姿をした生きものもたくさんいて、オオミナベトサカはこの近くの海で初めて発見されたソフトコーラルで、黄色い小さな煙突が岩から生えたようなユニークな姿でした。また、オオカワリギンチャクは、緑色の蛍光色を帯びた姿をしていて、これほどの数が見られるのは全国でも田辺の海だけだそうで、海の底で群がって静かに光っている様子が神秘的でした。