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番組HPより)
北海道南西部の樽前山は、現在も火山ガスを噴き出す活火山。山頂の周辺には岩が露出し、強い風が吹き付ける。この厳しい環境に適応した高山植物は、夏、かれんな花を次々と咲かせる。火山の特別な環境が育む命の営みを見つめる。
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夏から秋、北海道・樽前山(たるまえさん)に息づく生きものたちを見つめた回です。
樽前山は、現在も活発に活動を続けている活火山で、岩だらけの山肌である上、強い風が吹き付ける過酷な環境だということです。
そんな厳しい環境のため、木々は育たず、高山植物のみ生きていけるそうで、夏、山頂付近には色とりどりの高山植物の花畑が広がっていました。
花々が咲く時期、多くの虫たちが動き出し、その虫たちを求めて鳥たちも集まってきました。
鳥の中にはふだん平地で暮らしているハクセキレイやヒバリの姿も見られました。ハクセキレイやヒバリは、本来は河原や農耕地なと平地の開けた場所にいますが、樽前山の山の上の開けた環境が平地の環境に似ているため、山頂近くにやって来ていると考えられるそうです。
厳しいながらも恵みをもたらす、樽前山の独特の環境を巧みに利用して暮らす生きものたちの姿がありました。