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番組HPより)
近現代ビルの知られざるスゴみが見えてくる。
いつも当たり前のようにそびえているビルたちだが、その中身を深堀りすると驚くべき歴史、設計者たちの夢や創意工夫が詰まっていた。
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近現代ビルの建築を深掘りした番組です。
東京の4つのビルを訪れ、建物の魅力に迫りました。
4つのビルは、1960~70年代に建てられ、半世紀ほどが経ったものでしたが、どれも50年経っているとは思えない古さを感じさせない建物でした。
それぞれの建物に、気分がアガるポイントがあるということで紹介がありました。掘り下げていくと、そのビルの個性が見えてきて、今見ると斬新なつくりのものもあって面白かったです。
パレスサイド・ビルディング(竹橋)は、巨大複合ビルの先駆けとなったビルで、2つの円筒と2つの長方形が組み合わさった形の建物でした。
その円筒の部分がエレベーターホールになっていて、円状にエレベーターが配置されたホールが、解放感があって逆に未来的でした。
日生劇場(日比谷)は、日本のエンターテインメントを支えてきた場所で、究極の曲線美と非日常的な空間がポイントということでした。
柱が床から立ち上がる接合部分や、階段の手すりを曲線のデザインにするなど、細かい部分まで随所に曲線が使われていて、設計者のこだわりが感じられました。劇場の客席も、天井に光沢のある無数のアコヤ貝を貼り付けるなど、ガウディの造形のようでした。
京王プラザホテル(西新宿)は、新宿副都心で一番最初に建てられた超高層ビルだそうですが、一番古いビルという感じのしない、白くてきれいな建物でした。客室の窓が、通常の腰の高さではなく、ひざの高さになっている大きな窓で、明るく開放的なお部屋でした。
新宿三井ビルディング(西新宿)は、建物を補強するために建物のサイドに付けたX型の筋交いが特徴的なビルでした。ビルの足元には、サンクンガーデンと呼ばれる道路面より掘り下げてつくった広場があって、都会の喧騒から離れたオアシスのような場所で素敵でした。