(番組HPより)
古代、都があった奈良で1300年守られてきた「正倉院宝物」。
古代の宝物がこれほど美しい状態で伝えられる例は世界でも極めて珍しい。正倉院宝物と日本人の奇跡の物語。
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奈良の正倉院宝物がどのようにして1300年にわたって守られ続けてきたか、その物語に触れた回です。
以前の特集番組でも取り上げていましたが、シルクロードを渡って海の向こうからもたらされたと考えられてきた宝物は、実は9割が日本で作られた国産であることが最近分かってきたということです。
国産の宝物は、聖武天皇が天皇の権威を高めるために作らせたものだそうで、聖武天皇が亡くなったとき、悲しんだ皇后が宝物を遺品として正倉院に封印したことが起こりということです。
その正倉院は湿度が一定に保たれる仕組みになっていて、宝物を美しい状態で保つことができたそうです。とは言え、決して安泰ではなく、火災や損傷、時の権力者たちの宝物の要求など幾多の試練があり、その時代時代の人々が宝物を守り継ごうとしてきた営みを知りました。