​NHKプロフェッショナル「魚屋の誇り、情熱の一尾 ~鮮魚店店主・前田尚毅~」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
静岡・焼津にある一見普通の魚屋が、世界中から注目を集めている。
殺到するグランメゾンの料理人たちの中心で魚をさばくのは、前田尚毅(48)。誰からも相手にされず、それでも歩みを止めることのなかった男の物語。

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静岡・焼津にある魚屋、前田尚毅さんの仕事の現場に密着した回です。

地元で魚屋をしながら、その魚の処理の腕が一流料理人たちに高く評価されて、全国各地の料理店に魚を届けられていました。

前田さんが処理を施すことで、大衆魚が高級魚に劣らぬ味へと昇華するということです。その肝は、魚体に含まれる水分量を見極め、いかに適切に保つかにあり、そのために重要な処理が「冷やし」だということです。
前田さんは、12種類の氷を使うなど独自に編み出した方法で、魚の状態や調理法に応じて冷やしを行い、魚を最高の状態に保つことを徹底していました。

その徹底ぶりは、漁師たちの意識も変えたそうです。釣り上げた魚に船上ですぐに処理をしてほしいと直談判してまわり、7年かけて漁師たちに協力してもらえるようになったそうです。

大柄な風貌で大雑把な感じに見えますが、科学者のように繊細な感覚を持たれていて、そのギャップが意外でした。魚屋として誇りを持って、その魚の価値を最大限に引き出し、求める人々に応えようと情熱を注がれていて、熱い心意気を感じました。
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