(
番組HPより)
今回調査するのは、坂本龍馬と犬将軍とも呼ばれた徳川綱吉。
実は2人の見方が昔と大きく変わってきている。
---
昔と今では内容が変わってきている学校の歴史教科書。その中でも評価が大きく変わっている2人の人物、坂本龍馬と徳川綱吉を取り上げた回です。
竜馬については、彼の偉業として評価されている「薩長同盟」と「大政奉還の実現」の2つに着目しました。
薩長同盟は、敵対していた長州と薩摩の両者を、竜馬が和解させたとされます。また、大政奉還の実現では、竜馬が考えた画期的な提案を記したメモ・船中八策が基となって将軍・慶喜を大政奉還へと動かしたとされています。
しかし、その2つのどちらも、じつは竜馬がそこまで深く関わっていないんじゃないかという説が出てきたそうです。その根拠となる解説があって理にかなった説明でしたが、そうした新説が出ても竜馬がこの国を何とかしようと心血を注いで活動していたことに変わりはないということでした。
5代将軍・綱吉は、生類憐みの令を発出して犬将軍と呼ばれ、一般に評判が悪いイメージとされてきました。
生類憐みの令では、「野良犬にえさを与えよ」など動物保護に関する御触れを次々と出し、その御触れの数は24年間で130に及び、その内容が年々厳しさを増して、庶民の混乱を引き起こしたそうです。
あげくの果てには、江戸じゅうの野良犬を集め、すべて保護するために巨大なドッグランのような施設を造っていたそうで、大胆で驚きの徹底ぶりでした。
綱吉がここまで徹底したのには、武士たちが平然と斬り合いをする戦国時代の風潮が残っていて、命を大切にする文治主義を広め、人々の意識改革をしたいという思いがあったということです。
最近は、綱吉がその後の太平の世をつくったと高く評価されてきているそうです。その後江戸時代が長く続いたことを考えると、綱吉の功績は大きかったのだろうを思われました。