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番組HPより)
カフェは、北前船の交易で栄えた頃の面影を今に伝えている。蔵に残る品々から松前の歴史をひもとくとともに、カフェを支える人々を紹介する。
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古民家カフェ巡りをする主人公が、北海道最南端の松前町にあるカフェを訪れた回です。
そのカフェは、築192年の蔵を改修したもので、漆喰の白壁に、潮風を受ける正面だけ板張りになっている小さな可愛らしい建物でした。店内にはレトロな家具が置かれていて、素朴な雰囲気でした。
主人公は、事前に得た情報の「船が運んできたカフェ」とは何なのか気になっていたところ、このカフェのオーナーの女性がいろいろと教えてくれました。
話によると、松前はかつて日本各地に物資を運んだ海運船、北前船の寄港地だそうです。この建物は、北前船の船頭が建てた蔵で、船頭の子孫から蔵を譲り受け、蔵に残されたさまざまな骨董品も引き取り、2022年カフェとしてオープンさせたということです。
この蔵は、建材や調度品のほか、この建物を造った大工さんまで北前船に乗ってやって来たということで、それで「船が運んできたカフェ」という意味でした。
壁の建材には、石の板が使われていましたが、この石は物資を運んできた帰り、軽くなった船を安定させるために船の底に置いて使われていた石だそうで、北前船の面影を残して大切に使われ続けているカフェでした。