NHKブラタモリ「輪島~輪島塗はなぜ日本を代表する伝統工芸になった?~」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
日本が誇る地域ブランド“輪島塗”はどう作られどう広まったのか?その秘密をタモリさんがブラブラ歩いて解き明かす。

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石川県輪島市を訪れ、輪島塗が広まった理由を解き明かした回です。

輪島塗の特徴を表す言葉が「堅牢優美」で、丈夫さと美しさを兼ね備えている漆器だということです。

先ず、堅牢な理由を探り、堅牢なのは塗りの工程にあるということでした。工房を訪ねましたが、木の器に、布着せという麻布で補強した上で、何層も漆を塗り重ねて作られていて、その塗の工程が133もあって驚きでした。

次に、優美な特徴として、沈金という技術を学びました。
沈金は、漆の表面をノミで削って絵柄を描き、そこに金粉や金箔を刷り込むもので、人間国宝の方が手がけた作品がとても繊細で見事でした。

そんな高い品質の輪島塗が、どうやって全国に広まったのか?
大きな理由に、江戸から明治にかけての海運の大動脈となった北前船があり、断崖絶壁が続く能登半島の中で、輪島に港があったためということです。

崖続きで港を設けるのが難しい能登半島で、輪島に港ができたのは、ある硬い地質が天然の防波堤となったためで、地質の分布図で見ると、ちょうど輪島の範囲にだけその硬い地質があって、奇跡的にできた港だということがよく分かりました。
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