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番組HPより)
北極点にほど近い北の果て、カナダ北部・エルズミア島。ジャコウウシやホッキョクギツネなど、厳しい寒さに適応したものだけしか生きられない。ここで頂点に君臨するのが「幻のオオカミ」とも呼ばれるホッキョクオオカミだ。獲物の少ない過酷な環境を、オオカミは群れの固い絆で力強く生き抜く。ホッキョクオオカミの波乱万丈の暮らしに密着する。
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北極点に近い島、カナダ・エルズミア島で、ホッキョクオオカミの群れに長期密着した回です。
1年の4分の3が雪に覆われ、冬はマイナス50℃にもなる過酷な大地で、極限の環境でした。
群れは、メスをリーダーに、相方のオス、子どもたちの家族で構成されていました。群れには家族でも厳しい序列があり、獲物にありつけるのは順位の高い者から。獲物の乏しい環境で、順位が低くて食べ物がまわらず衰弱してしまう者が出ても序列を守る、厳しい群れの掟でした。
ここで頂点に君臨するホッキョクオオカミの最大の敵が、同じホッキョクオオカミでした。群れを守る1番の方法はライバルとなる他のオオカミを倒すことで、他の群れの縄張りに入ってしまったオオカミは、相手から息の根を止めるまで徹底的に攻撃され、それがたとえ子供であろうと容赦はなく、壮絶な世界でした。
いかなる時も厳しい序列を守り、群れの固い絆で極限の地を生き抜く姿に感銘を受けました。