概要(Amazonより)
新海誠監督によるファンタジーアニメ。高1の夏。東京にやって来た帆高。彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
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雨の降る東京を舞台に、地方からやって来た少年と偶然出会った少女が織り成す物語です。
みずみずしく透明感のある雨の都会の街並みを背景に物語が進行して、美しい映像でした。水の描写が得意な方だと思われますが、「雨の東京」という舞台はその得意分野がフルに発揮される設定という感じがしました。
街並みの描写が、実際の東京の街や建物がほぼそのまま描かれていたようでリアルでした。そのリアルな部分とファンタジーな部分がうまく混ざり合っている感じがよかったです。ただ、スポンサーの広告と思われる実在の企業の商品などが劇中にちょくちょく登場していたのが目に付きました。
天気を軸にしたストーリーで、天気の移ろいの美しさや、自然の神秘や畏怖の念が物語を通して感じられました。すべて大団円というわけではなく少し意外な結末でしたが、すがすがしい余韻の残る物語でした。