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番組HPより)
北海道北部、山あいの峡谷・神居古潭(カムイコタン)。至るところに岩盤がむき出しの荒々しい景観が広がる。春、岩場に花が咲き始めると、鳥たちが一斉に繁殖の季節を迎える。
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春、北海道旭川市の山あいの峡谷・神居古潭に息づく生きものたちを見つめた回です。
岩盤を川が削ってできた深い峡谷で、むき出しの岩の壁が連なる荒々しい景観が特徴的でした。
春の繁殖の季節を迎えると、鳥たちが子育てやその準備を始め、キツツキの仲間・ヤマゲラは、せっせと木に穴を掘って新しい巣穴を作る様子が見られました。また、自分で穴を掘ることのできないゴジュウカラは、キツツキの古い巣穴を利用しようとし、そのままだと入り口が大きすぎるため、泥を固めて入り口を小さくして自分に合わせて作り変える作業をしていて賢い鳥でした。
一方、ハヤブサは、切り立った断崖の岩棚で子育て中で、オスが獲物を狩っては岩棚の巣に運んでいました。子育ての期間、オスは、ヒナやメスのためにひたむきに狩りを続けるそうで、つかの間のひと時、木の枝に止まってしばし目を閉じて休息をとっている姿が印象に残りました。