(番組HPより)
新しい年、自然豊かな鎌倉の私邸も雪に染まる。樹齢500年の巨樹を仰ぎ、子どもと一緒に虫を愛でながら、移ろう時代のなかに「変わらぬなにか」を見出そうとする。鎌倉の庭にはいつしか、春の光が満ち始める。
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解剖学者・養老孟司さん(84歳)の日々をつづった番組の2022年冬の回です。
今冬は、養老先生が自らの人生を思い返したり、京都や福島などに旅に出かけたりした日々がつづられていました。
その中で、自身の“もの”の見方について、「世間の『塀の上』にいる」という表現をされて、「塀の中へ落ちれば世間に染まってしまい、外へ落ちれば世間とは無関係になる。その立ち位置が難しい。」と話されていたのが印象的でした。
福島の旅では、ムシテックワールドという虫の科学館の館長をされていて、今回そこで講演や、標本作りの実演をされて、虫好きの子供たちとの交流があって楽しまれていました。
ライフワークの虫の研究では、コロナで中断しているラオスでの昆虫採集に向けて、全国や海外の虫仲間たちとウェブ会議で話し合ったり、山梨の森に虫捕りに出かけたりして、養老先生の虫への好奇心は尽きないという感じでした。