NHKダーウィンが来た!「必殺技は熱殺蜂球!? 秘密のミツバチ2」

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
1万匹の家族で暮らし里山の花を巡って蜜を集める二ホンミツバチは夏から秋にかけ様々な困難を乗り越える。

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ミツバチを特集した回の第2弾です。
京都府綾部市の里山で、養蜂家が設置した巣箱で暮らすニホンミツバチの群れを見つめました。

群れは約1万匹からなる一つの家族で、夏から秋にかけ、家族の結束力で様々な困難を乗り越えていく様子を映していました。その中で、巣箱にはカマキリやキイロスズメバチらの襲来があり、ミツバチと天敵の激しい攻防がありました。

それら天敵は小さなミツバチよりはるかに大きな相手ですが、仲間の1匹が捕まると、ミツバチたちが次々と天敵に飛びかかって反撃し、体格でかなわない相手にも群れの力で十分に対抗して、ミツバチが想像以上に強いことを知りました。

宿敵とも言える最大の敵が、オオスズメバチで、ミツバチの30倍の重さがあり、1匹が襲来すると、匂いをつけて仲間を呼び寄せ、ミツバチの群れが全滅することもあるということです。

それに対して、ミツバチも、様々な技をあみだしていました。
一つは、ダリアの葉っぱをかじって巣箱にこすりつける行動で、オオスズメバチが仲間を呼ぶ匂いを消す効果があると考えられているそうです。

そして最後の手段が、「熱殺蜂球(ねっさつほうきゅう)」という必殺技で、ミツバチたちが熱を発しながらいっせいに飛びかかり、熱でオオスズメバチを殺すという驚きの技でした。このとき中心温度は48℃に達するということです。

この48℃は、オオスズメバチがミツバチより2℃低い46℃までしか耐えられないため有効で、宿敵との長い攻防の歴史の中であみだされた、わずかな温度差を利用した巧妙な必殺技でした。
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