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番組HPより)
第7回は「音楽の概念を問い直し続けた芸術家 ジョン・ケージ」。
ケージは、アメリカ・ロサンゼルスで生まれ、20世紀半ばから後半にかけて活動した現代音楽の作曲家です。自らの音楽を“実験音楽”と呼び、演奏者がいっさい音を出さない無音の曲「4分33秒」をはじめ、生涯にわたって“音楽とは何か”を問い直す前衛的な作品を作り続けました。
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アメリカの作曲家ジョン・ケージ(1912-1992)の人生と、彼が作り出した音楽を紐解いた回です。
楽器以外のさまざまな物を使って音を出したり、ピアノの弦にネジやゴムなどを挟んで改造した「プリペアド・ピアノ」を発明したり、既成概念にとらわれない実験的な音楽を次々と生み出し、音楽の概念を問い直し続けた芸術家だということです。
自らの音楽を“実験音楽”と呼んで、曲を発表するたびに、「これは音楽なのか?」と大論争が起こったそうです。
ケージ最大の問題作が「4分33秒」で、演奏者がまったく音を出さないという無音の曲で、賛否両論を巻き起こしたそうです。ケージはこの曲で音楽の概念を真正面から問い直したということです。
番組では実際に、スタジオで「4分33秒」を実演してみて、沈黙の演奏をみんなで黙って聴いて面白い試みでした。