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番組HPより)
奈良東大寺。「お水取り」の名で知られる修二会(しゅにえ)は、世界にここしかない“水と炎の儀式”。1270年一度も途絶えず続けられてきた。世俗と隔絶した空間で繰り広げられた14日間の物語。
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奈良・東大寺で、毎年3月に14日間にわたり行われる修二会の儀式を見つめた番組です。
今年で1270回目。奈良時代から1度もとぎれることなく続いてきたそうです。世俗と隔絶された祈りの空間や、暗闇を駆け抜ける巨大なたいまつの炎など、歴史の重みを感じる荘厳な雰囲気の儀式でした。
儀式を行うのは練行衆と呼ばれる各地の寺から選ばれた11人の僧侶で、誰も見たことがない見えない秘仏の周りを唱えながら回ったり、床板に響き渡るほど体を打ちつけたりして懺悔し、祈り続ける様子を映していました。
コロナ禍の今年は、実施の是非も含め僧侶らで話し合いが重ねられ、
儀式を行うことの意味を見つめ直し、これでいいのかと模索しながら実施する姿があり、幾度も危機を乗り越え途絶えず続いてきた儀式をつなごうとする僧侶たちの思いに触れました。