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番組HPより)
北海道・白老町の海岸部に広がる「ヨコスト湿原」。蛇行を繰り返す川により、海の手前で土砂がたまってできた湿原だ。海の脇にできた独特の湿地で、初夏に輝く命の営みを見つめる。
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初夏、北海道南西部のヨコスト湿原に息づく生きものたちを見つめた回です。
ヨコスト湿原は、太平洋に面して広がる海辺の湿地で、「ヨコスト」はアイヌの言葉で「獲物をとる庭」という意味だそうです。
初夏の5月、コヨシキリやノビタキなど、繁殖のために東南アジアなどからやって来たさまざまな渡り鳥が見られ、鳴き声が湿原に響き渡ってにぎやかでした。
その中で、特ににぎやかなのが、オーストラリアから繁殖のためやって来たオオジシギという渡り鳥でした。
30センチほどのずんぐりとした見た目の愛嬌のある姿ですが、高い飛行能力を有しているそうです。この時期、オスは、上空40mほどまで上がると、鳴き声と尾羽で風切り音をとどろかせて急降下を繰り返し、メスへのアピールや縄張りを主張する行動が見られました。
オオジシギは近年絶滅が心配されていて、ヨコスト湿原は貴重な繁殖地になっているそうで、鳥たちの拠り所になっている大切な場所に思われました。