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番組HPより)
俳優・藤原竜也に密着。今年、舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」で主演に挑む。そして語られた亡き師・蜷川幸雄との約束。世界的舞台の裏で紡がれた、喪失と旅立ちの物語。
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俳優・藤原竜也さん(40歳)を密着取材した回です。
今年、アジア初のハリーポッターの舞台に挑んだ藤原さんを追いました。
藤原さんが演じるのは、父親となったハリーポッターで、息子への愛情表現に悩む難解な役で、さらに舞台上で幾つものマジックもこなすということでした。
稽古では、時間があると、セリフを何度も声に出して繰り返して体に叩き込んでいたのが印象的でした。芝居に臨む姿勢として「破壊と創造」という考え方をされていて、芝居を固めずに、積み上げたものを一度ゼロにして、常にもっとできるんじゃないかと追求しているそうです。
そうした姿勢の原点には、演出家の蜷川幸雄さんの存在があるようでした。藤原さんがデビューの最初の舞台で出会った演出家が蜷川さんだったそうです。以来、尊敬する師として厳しく教えを受けたり、相談にのってもらったりして、恋人のようだったと話していました。
蜷川さんが亡くなられてからは、蜷川さんの縛りがなくなって気持ち的に楽にはなったそうですが、納得のいく芝居は1本もできていないということでした。そんな中、今回、ハリーポッターの舞台に挑み、舞台初日を終えて、「蜷川さんがいたら、自分の芝居ができたと言える」と話して、自信を持たれた様子でよかったです。