(番組HPより)
学問の神様として知られる菅原道真。非業の死を遂げたことから、当時の人は道真を怨霊として恐れた。なぜ、怨霊は天神様になったのか。
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平安時代の貴族・菅原道真の生涯とその後、天神様としてまつられるまでの物語をたどった回です。
京都に生まれ、幼い頃から英才教育を受けた天才少年で、若くして文章博士という学者になり、やがて天皇の側近の官僚として重用されたそうです。
当時の宇多天皇・醍醐天皇からの信頼が厚く、学者では異例の官僚ナンバー2である右大臣に登用されますが、それに危機感を抱いたナンバー1の左大臣・藤原時平の陰謀で、無実の罪で福岡・大宰府に左遷され、そこで質素に暮らしながら59歳で生涯を終えたということです。
それから道真の亡くなった後、京では落雷があって大火災になるなど次々と異変があり、道真のたたりでは?と恐れおののいた人々が、道真の怨霊を沈め、神様としてまつったことで、その信仰が民衆の間にも広まったということです。
落雷にちなんで雷神=天神=農耕の神としてまつられ、また、才能豊かなところから学問の神様として参拝されるようになったそうです。
生前に人々から慕われていた人物だったからこそ、亡くなった後に、こうした神様として長く愛されるようになったことを知りました。