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番組HPより)
新潟県十日町市の西側に連なる丘陵。斜面には棚田が築かれ、里山の景観が広がる。冬、半年近く雪に閉ざされるが、生きものは人の営みに寄り添いながら懸命に乗り越える。
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新潟県十日町市の丘陵で、厳しい冬を過ごす生きものたちを見つめた回です。
豊かな森と棚田が広がる美しい丘陵でしたが、冬になると景色が一変。日本屈指の豪雪地帯で、積雪が3mを超え、半年近く雪に閉ざされるということです。
そんな凍てつく冬の間も、木の幹をコツコツとつついて食べ物を探すアオゲラや、深い雪の中に頭からダイブしてネズミを捕まえるアカギツネなど、懸命に生きる動物たちの姿がありました。
また、食べ物が乏しくなるこの時期、集落の近くに、さまざまな動物たちが現れるそうです。集落には「タネンボ」と呼ばれる雪を溶かすために設けた池があり、そこへ鳥たちが水を飲みにやって来ていて、冬でも雪に覆われない貴重な水場になっているということです。
民家の庭に現れて柿をとるテンや、冬のあいだ人が立ち寄らない納屋をすみかにするタヌキも見られて、時に人の営みを巧みに利用しながら厳しい冬を乗り越えようとする、動物たちのたくましさを感じました。