(
番組HPより)
明治の初期、職を失った元下級武士を密着取材。カステラ作りの修業ぶりを描く。
---
再放送を視聴。
明治初期、職を失った元下級武士が、友人とカステラ屋を始めようとする物語です。
大政奉還、それから明治4年(1871年)の廃藩置県により、藩が廃止されたことを受け、武士たちが大量失職し、新たな職につく必要に迫られたということです。
物語の主人公である元下級武士は、武士の生き方しか知らず、進むべき道を悩んでいましたが、友人の誘いでカステラ屋の商いをすることを決意。技能を身につけるため、人気のカステラ屋で修行させてもらいます。
ところが、カステラ屋の主人は、がんこ一徹な職人で、毎日やらされるのは掃除ばかり。修行ぶりが良くないと厳しく叱責もされ、ついには主人公が店の主人と言い争いになり、辞めると言って店を飛び出してしまう事態に...。
主人公は、元武士というプライドが邪魔をして、自分に商売はむいていないと考え、あきらめようとしていたところ、ある日、あることがきっかけで、もう一度カステラを作ってみたいと強く思います。
それから、カステラ屋の主人に謝罪をして修行を続け、やがてカステラ作りを教えてもらえるようになり、最後に、新しい道を踏み出すことができて感動的でした。
時代が大きく変わった当時、時代の荒波の中で懸命に生きる人々の物語でした。