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番組HPより)
岐阜県郡上市、緑の里山を流れる和良川。夏、清らかな流れは、アユをはじめアブラハヤや絶滅危惧種のアジメドジョウなど魚たちでにぎやかだ。一方、川岸の岩の隙間に身を潜めている生きものもいる。特別天然記念物で、世界最大の両生類のオオサンショウウオである。人々のすぐ隣で生きものたちが命をつなぐ、清流の夏を見つめる。
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夏、岐阜県郡上市の和良川(わらがわ)に息づく生きものたちを見つめた回です。
和良川は、森林が9割を占める郡上市の山間を流れる川で、水と緑豊かな里山の風景がきれいでした。
川幅が広く、水深が浅いのが特徴で、山間にしては水温が温かく、そのため川底の岩に藻類が育ち、その藻類を主食とするたくさんのアユが見られました。
川岸の岩のすき間には、国の特別天然記念物・オオサンショウウオの姿が見られました。ふだんはほとんど動かず、のんびりと暮らしていて愛嬌がありましたが、夜になると魚を大きな口でパクリとする名ハンターの一面も見せました。
夏の繁殖の頃、メスが生んだ卵をオスは1匹で半年間守り続けて育てるそうです。川岸のひっそりとした巣穴で懸命に命をつなぐ姿がありました。