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番組HPより)
群馬県北西部にそびえる活火山、草津白根山。東側には火山活動によって形成された湿原や池沼が連なる湿地群がある。火山が作り出した環境でたくましく生きる命を見つめる。
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初夏、群馬県の草津白根山に息づく生きものを見つめた回です。
今も活動を続ける活火山で、火口付近には荒涼とした景観が広がっていました。
東側の緩やかな斜面には湿地群が広がっていて、池塘(ちとう)と呼ばれる大きな水たまりが点在し、そこでオタマジャクシやクロサンショウウオの子どもが見られて、新しい命が息づいていました。
一方、白根山の中腹には、山から流れる川の周りに、鮮やかな緑のじゅうたんが広がっている場所がありました。この緑はチャツボミゴケというコケで、日本最大の群生地だそうです。
ここの水は、白根山からの火山ガスを含んだ強い酸性の川で、レモン汁と同じぐらい酸っぱいそうです。チャツボミゴケは、もっとも酸性に強いコケで、過酷な環境でも育つ植物が生み出した美しい景色でした。