​NHK歴史探偵 誕生!「古都」京都

- 映画・テレビ鑑賞
番組HPより)
幕末から明治へ時代が移り変わる中で荒廃を極めた京都。復興の切り札は近代日本のありかたを模索する者たちが見つけた「歴史と伝統」だった。古都・京都誕生の軌跡を追う。

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古都・京都のイメージがどのようにして生まれたのか調査した回です。

京都は、「歴史と伝統をつむいできた千年の都」というイメージがありますが、実はそのイメージが誕生したのは、百数十年前のことだということです。

京都では古くから応仁の乱など争いが起こり、破壊と再生を繰り返してきたということです。

そのうち最大の破壊が幕末から明治にかけての時代で、蛤御門の変での大火災で京都中心部のほとんどが被災したり、また、明治維新の神仏分離令により伝統文化が軽んじられるなどして、京の町は荒廃し、衰退の一途をたどっていたそうです。

そんな中、明治政府の官僚だった佐野常民は、参加したウィーン万博で、日本の伝統工芸や美術品が高く評価されることに気づき、そうした美術品が一番ある京都に着目したそうです。

また、明治政府の岩倉具視も、欧米各国が伝統や文化といったその国らしさを大切にしていることを知り、京都を復興させることで、日本が欧米と肩を並べる一流の国であることを示そうとして、京都で博覧会を開催したそうです。

これを契機に明治政府は、京都を一大観光都市にしようとし、景観の保全や文化財の保護が進めて、こうして千年の歴史を感じる古都のイメージが生まれたそうです。明治時代に復興し、大きく変わったことで、現在の京都の姿があることを知りました。
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