能登へ届け、コーヒー1万杯のぬくもり 岩手からの「恩返し」
毎日新聞
能登半島地震の被災地に岩手から通い、避難所や仮設住宅で温かいコーヒーを振る舞う男性がいるそうです。
発生直後からキッチンカーで毎月のように訪れ、これまでに1万杯を提供してきたといいます。「あの日の恩返しになれば」。厳しい寒さが続く能登地方で、豆から選んだこだわりの一杯が被災者の体と心を温めています。
1人で切り盛りするのは岩手県釜石市の自営業、岩鼻伸介(いわはな・しんすけ)さん(47)。この場所を訪れたのは8回目。
自分が支えられた東日本大震災。
何度も来てくれる支援者に親しみを覚え、「震災や被災者を忘れずにいてくれることが伝わり、うれしかった」。能登地方を定期的に訪れるのは、当時の自分と同じ思いを感じてもらいたいからだそうです。