クッキー生地に白あんの和洋折衷菓子 大分土産で人気「ざびえる」
毎日新聞
バター風味が効いたクッキー生地で白あんを包んだ和洋折衷の味わい。日本にキリスト教を伝えた宣教師の名を冠した菓子「ざびえる」は、往年のファンに支えられ、大分の土産物として人気だそうです。
発売は1962年。戦国大名の大友宗麟により豊後府内に花開いた南蛮文化や、宗麟の招きでキリスト教を広めたフランシスコ・ザビエルの功績をたたえようと、地元の菓子メーカー「長久堂」が考案したものだったといいます。
しかし、長久堂は業績悪化で2000年10月に倒産。商品も姿を消したそうです。そんな中、かつての顧客や取引先から「ざびえるを残してほしい」と声が上がったといい、元社員の有志7人で倒産の約3カ月後、新会社「ざびえる本舗」を設立。01年4月、商品が店頭に復活したそうです。
白あんには寒天が入っていて、食べ応えある食感を生み出しているそうです。レシピは誕生から60年以上たった今もほぼ変わらないといいます。
化粧箱は、聖書を模した黒色でビロードのような手触り。受け取った人が「なんだこれは」と驚く高級感を演出しているそうです。