イルカも遊び相手に「友好的な笑顔」 研究
AFPBB news
バンドウイルカは遊び相手に敵意がないことを示すために、友好的な表情をつくるとする研究結果が今月2日、学術誌「アイサイエンス」に発表されたそうです。
伊ピサ大学の進化生物学者エリザベッタ・パラジ氏のチームは、イルカの遊び行動を観察中にイルカたちが互いに口を開けてから遊び始めることに気づきました。かみつくのとは異なったといいます。
遊びたい時に口を開けるジェスチャーは、霊長類やクマなどさまざまな動物で観察されていますが、イルカについては不明だったといいます。
パラジ氏のチームはこの行動について確認するため、数百回の遊び行動を数か月かけて観察。その結果、イルカは他のイルカと遊ぶ時、頻繁に歯を見せて笑うことが明らかになったそうです。
人間では、誰かがほほ笑んだり笑ったりすると、その相手に対して好意的な感情を持っている人は1秒以内にそのしぐさを返すことが多いといいます。この反応は、意識的にコントロールできる領域の外にあり、真の感情共有を示すサインと理解されています。