奈良)再生願う「針葉樹の墓場」
朝日新聞
吉野熊野国立公園の大台ケ原にあり、奈良県上北山村と三重県大台町にまたがる「正木峠」を紹介しています。
上空から見渡した正木峠は、枯れたり、幹が途中で折れたりした針葉樹が数え切れないほど立っており、まるで「針葉樹の墓場」のような風景が広がっています。
半世紀前まではコケで覆われ、うっそうとした緑の森だったといいます。
それが1959年の伊勢湾台風で木がなぎ倒され、太陽の光が当たったためにミヤコザサが増え、そこに笹を主食としてシカがたくさん集まり樹木をかじったため、このような景色が広がったといいます。
森の再生のための取り組みも行われ、シカから樹木を守るための柵を設置。成長は遅いですが、少しづつ成果が出てきているといいます。