ジュゴン、水中であくび 「呼吸不要」見解の裏付けに―三重大など
時事通信
三重県鳥羽市の鳥羽水族館で飼育しているジュゴンが水中であくびをすることを初めて確認したと、三重大などの研究チームが14日までに発表しました。
完全に水中で生活をする哺乳類のあくびの確認は、三重大が昨年7月に発表したハンドウイルカに次いで2例目。
ジュゴンのあくびは、国内で唯一飼育されている同水族館の雌のジュゴン「セレナ」を約20時間観察して確認。呼吸ができない水中で「口をゆっくり開け、最大の状態をしばらく維持し、その後急速に閉める」という行動を14回確認し、動きがほとんどない休息状態時に起こっていたため、あくびと結論付けたといいます。
研究チームが提示している「あくびには呼吸を伴う必要がない」という見解の裏付けになるとみています。