ど派手なデコトラが走れば、迷子が見つかる？　驚きのパキスタン事情
朝日新聞

日本の「トラック野郎」も顔負けの、ど派手なデコトラがさっそうと駆け抜ける――。南アジアのパキスタンでは、そんな光景に目を奪われるそうです。

デコトラは、ウルドゥー語でフーブスーラト・トラック（美しいトラック）と呼ばれ、「トラックアート」としても知られています。装飾業者らによると、デコトラはパキスタン独立前の英領インド時代の馬車が起源。人目を引くために派手な彫刻をしたのだといいます。

話を聞いた運転手らは、「旅が長い我々にとってトラックは家のようなもの。快適に過ごすために飾るのは当たり前」「車に新たな価値を与え、商売敵との競争でもある」などと口にしました。

パキスタンの国民総所得は１人当たり日本円で１５万円ほどといい、裕福でないからこそ熱の入れようが違うといいます。