香港名物「竹の足場」 建設現場で継承される職人技
AFPBB news
香港では、近代的な高層ビルの建設現場や古い集合住宅の補修工事で竹の足場が広く利用されているそうです。昔ながらのこうした足場が今でも使われ続けている都市は、世界でも数少ないといいます。
高く組み立てられた竹の足場の上で働く職人の姿は、香港では日常的な風景だといいます。網の目のように張り巡らされた足場の上で自由に動き回る身のこなし方から、とび職人たちは「クモ」の愛称で呼ばれているそうです。
竹を使った足場は、中国をはじめとするアジア地域で数世紀前から広く使われてきましたが、近年は、スチール製やアルミ製のものが主流になったといいます。
香港で竹の足場が好まれる理由は、低コストと効率性だといいます。
香港の建設業協議会(CIC)では、こうした伝統的な足場についての講座を毎年開催しているそうです。
講座を受け持つキン・キーウォさんは、「(竹の足場は)普通なら不可能と思える場所でも組むことができる。しかも、最も美しいやり方で」と話しています。