水牛パトロール隊、島の水辺で威力を発揮 ブラジル
AFPBB News
ブラジル北部マラジョ島を訪れると、無数の水牛の姿が目に飛び込んでくるそうです。
水牛はインドや東南アジア原産。
泳ぎが得意なので沖合で沈没した船から島にたどり着いたとか、フランス領ギアナから脱走した囚人がマングローブの移動に使ったという説がありますが、本当の由来は謎だといいます。現在では島の人口44万人よりも多い、約50万頭が生息しているそうです。
体重1.2トン、体長2.5メートルにもなる水牛はこの島で使役動物として人気で、台車を引いて歩いたり、畑仕事を手伝ったりしているといいます。
この島の水牛が特別なのは、経済活動の中心地ソウレをパトロールする憲兵隊に採用されている点。水牛たちは背中に特別仕様のくらを着けられ、重装備の憲兵を乗せて歩いています。
こうして誕生したパトロール隊は、「バファロー・ソルジャーズ」と呼ばれているそうです。
水牛は雨期でも、ぬかるんだマングローブを簡単に横切ることができ、馬やオートバイではかなわない速さだといいます。しかし、水牛を乗りこなすのは容易ではなく、何か月にも及ぶ訓練を要するそうです。