西国の「敵」に備えた「鉄板」が復活 ドローンで撮った福山城
朝日新聞
築城400年に合わせて往時の外観を復元する工事を進めてきた福山城(広島県福山市)が、その姿を現し始め、攻撃に備えて天守の北側の壁に施されていたという鉄板張りが再現され、黒褐色の鉄板と、しっくい調の白壁が鮮やかな対比をみせているそうです。
福山城は江戸時代初期の1622年、徳川家康のいとこで初代福山藩主の水野勝成が築いたといいます。戦乱の時代が終わり、新規の築城が厳しく制限された時期としては異例の規模をもつ城郭で、江戸幕府は西国の外様大名を抑える拠点と位置づけていたといわれます。
1945年の空襲で焼失し、66年にコンクリート造りの天守が再建されたそうです。市は築城400年に合わせて耐震補強するとともに、再建時には見送られた鉄板張りをよみがえらせることにしたといいます。