ネコにマタタビ、安全です 「依存性なし」と岩手大など研究発表
毎日新聞
猫の大好物と言えばマタタビ。でもマタタビに酔ったようになる猫の姿に「依存性はないの?」と心配する人もいるのではないでしょうか。
猫がマタタビに特異な反応を示す生物学的意義を研究してきた岩手大などのグループがこの疑問に答え、オンライン科学誌に論文掲載したそうです。
岩手大農学部の宮崎雅雄教授(生化学)や大学院生の上野山怜子さん(26)らは、研究室で17匹の猫を飼いながら、マタタビとの関わりなどについて研究しているといいます。
依存性のテストでは、10匹にマタタビの葉の抽出物を4時間与え、猫の行動を観察。マタタビによる依存症があるとすれば、猫が抽出物に接触し続けるはずだと予測しました。
しかしマタタビに接触したり、反応を示したりした時間は10分程度にとどまった。時間の経過とともに、次第に興味を失う傾向もあり、グループは依存性はないと結論づけたそうです。
毒性については最長で約3年間、マタタビを与えた13匹を血液検査し、肝障害や腎障害の指標を調べました。
その結果、マタタビを与えた後も指標はいずれも正常値にとどまり、マタタビ反応を長く経験しても値が上昇するような傾向も、統計的に見られなかったといいます。