消えゆく集落、政治は見ているのか 「総務大臣賞」の地域はいま
朝日新聞
鹿児島県南さつま市大坂(だいざか)地区。
鹿児島市中心部から車で40分ほどの「惣ノ木場(そのこば)集落」は、7年前に「消滅」した集落だといいます。
発足は明治初期。戦後に36帯を数えた民家は1955年以降に減少し、2016年には2世帯に。同年中にむらを閉じたといいます。
同じ大坂地区にある長谷(ながたに)集落。
昭和中期までは近くの錫(すず)鉱山で栄えましたが、閉山と同時に過疎化が進んだといいます。
住民とNPOは、地域のシンボルの「稚児の滝」周辺に展望所や遊歩道を整え、地元の陶芸家と協力して体験教室を開き、人を呼び込む仕組みづくりを進めたそうです。
活動が評価され「総務大臣賞」に選ばれましたが、移住者は続かなかったそうです。地元の人の話では、日頃住んでいるのは5人ほどだといいます。