授業中に高校生が採集の化石「日本にいない外国種とも違う」…発見“新種コガネムシ”　ANNnews

「見事な昆虫が、しかもかなり大きいですね。2.5センチもある」と興奮気味に話すのは、小学校で理科を教えている相場博明さん。手にしているのは、新種のコガネムシの化石です。

慶応義塾幼稚舎 理科教師 相場博明さん：「あごの先が丸く2つに分かれている。こんな形の大あごを持つコガネムシは、日本には全然いない」

発見のきっかけは去年９月、系列の高校での地学の授業だったといいます。化石採集の体験を行っていたところ、生徒の１人が昆虫の化石を見つけたそうです。

「ただごとではない」と考えた高校は、昆虫の化石の研究もしている相場さんに連絡。相場さんは海外の研究者の協力も得て調査を進め、外国の似た種と比べても前脚の形が異なることなどから、新種で間違いないと判断し、国際誌に論文を発表したといいます。

新種のコガネムシは発見した生徒の名前が「八谷（やたがい）さん」だったことにちなんで、「ヤタガイツノセンチコガネ」と名付けられたそうです。