漆と貝で作る無限の「宇宙」 世代超え人気、盛岡の螺鈿作家澤井さん
朝日新聞
漆器などの伝統工芸で「螺鈿(らでん)」と呼ばれる装飾技法があるそうです。アワビ貝や夜光貝などの貝殻を削りだして模様を作り、漆地などに埋め込んで磨き上げる技法だといいます。
岩手県盛岡市で制作を続ける人気作家の澤井正道さん(72)は「天然の漆と貝が生み出す美しさを、多くの人に知ってほしい」と話します。
漆黒の茶道具にちりばめられた無数の「星」や「花びら」。
貝殻は光の当たり方で鮮やかに色が変化し、見る方向によって模様が桜や翡翠(ひすい)、海の色にも映ります。
文字盤に0・85ミリの大きさの貝片などをちりばめた、30本限定の機械時計も好評だといいます。