「レーザー核融合」初成功 究極のエネルギー供給に向け大前進 米研究所 ANNnews
アメリカの研究所が画期的な核融合実験に成功し、温室効果ガスや放射性廃棄物を排出せずエネルギーを供給する装置の実現に向け、大きく前進したといいます。
米エネルギー省長官、グランホルム氏:「今回の点火で、太陽や星にしかない核融合を世界で初めて再現しました」
小さな筒の中に生まれた「太陽」。
ローレンス・リバモア国立研究所は5日未明、凍った水素を入れた小型の筒に192台の巨大レーザーを照射し、筒の内側で起こる核融合爆発によって水素をヘリウムにする実験に成功したそうです。
投入した元のエネルギー量の1.54倍となる、3.15メガジュールのエネルギーを生成。
これまで人類は、レーザー核融合実験で投入した元のエネルギー量を超えるエネルギーを得たことはなく、60年以上の実験を経て、初めて成功したといいます。
核融合で発電できれば温室効果ガスや放射性廃棄物を出さず、半永久的にエネルギーを供給するとされていて、究極のエネルギー供給に向けて大きな1歩となったといいます。