登山客でにぎわった日本一のモグラ駅は?
毎日新聞
群馬県の山あいに、ぽつんとたたずむ小さな駅。
かつて登山客らでにぎわったその駅は利用者の減少で無人駅となりましたが、近年は家族連れやカップルらがこぞって訪れる人気スポットになっているといいます。
JR上越線・土合(どあい)駅。
群馬県みなかみ町、新潟との県境近くにある「日本一のモグラ駅」と称する駅です。
土合駅の下り線ホームは地下の新清水トンネル内にあり、地上の上り線ホームとの標高差は約80ートルあるといいます。駅舎から下り線ホームにつながる階段は486段。歩くと10分ほどかかり、階段の途中には休憩用のベンチが置かれているそうです。
登山客やスキー客でにぎわった時期もありましたが、やがて利用者数が減少傾向となり、1985年に無人駅になったといいます。しかし近年、非日常的な構内が「映(ば)えスポット」として若者らの注目を集めるようになったそうです。
切符売り場のカウンターや駅員同士の連絡に使っていた黒板などは有人駅だったころのまま残され、レトロな雰囲気も味わえるといいます。当時の駅務(えきむ)室は、喫茶店に姿を変えたそうです。